筆先に宿る生命力――「Ja書道コンクール 2022年入賞作」が今なお語り継がれる理由と、若き書き手たちの現在地
筆先に宿る生命力――「Ja書道コンクール 2022年入賞作」が今なお語り継がれる理由と、若き書き手たちの現在地の詳細解説を解説します。専門的な知識が満載です。
JA書道コンクールにおいて、最も技術と体力が求められるのが「条幅(じょうふく)の部」です。縦約136センチ、横約35センチという巨大な紙に対峙する子どもたちの姿は、もはやアスリートそのもの。2022年の農林水産大臣賞をはじめとする上位入賞作は、単に文字の形が整っているだけではありませんでした。
特筆すべきは、文字と文字の間に生まれる「余白」のコントロールです。呼吸の乱れがそのまま線のブレに繋がる厳しい条件下で、当時の受賞者たちは見事な緩急を見せつけました。紙全体が呼吸しているかのような空間構成は、大人の書家さえも沈黙させるほどの完成度を誇っていました。