走り高跳び世界記録は何M?男子2M45と女子37年ぶり更新の真実
走り高跳び世界記録は何M?男子2M45と女子37年ぶり更新の真実の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
キューバの英雄、ハビエル・ソトマヨルが1993年7月27日にスペインのサラマンカで記録した2m45。この記録がなぜ30年以上も更新されないのか、その理由は彼の身体的特性と独自のバイオメカニクスにあります。
ソトマヨルの最大の強みは、身長195cm・体重80kg前後という長身痩躯でありながら、スプリンター並みの助走速度を誇った点です。走り高跳びでは、助走の水平速度(前に進む力)を踏切の一瞬で垂直速度(上に跳ぶ力)へと変換します。時速約30km近くで進入しながら、足首にかかる約1トンもの衝撃に耐えて真上へ身体を弾き出す強靭なアキレス腱と筋力構造が、彼の跳躍を可能にしていました。
過去にはムタズ・エサ・バルシム(カタール)やボグダン・ボンダレンコ(ウクライナ)が2m42〜2m43をクリアし、大記録へあと一歩まで迫ったものの、2m45のバーはわずかな空気抵抗や心理的プレッシャーをも弾き返してきました。競技環境やスパイクの技術が進化した現在でも、助走速度と強烈な踏切ブロックを高次元で両立させたソトマヨルの完成度を超えるジャンパーは現れていません。