返信用封筒の宛名マナー決定版|「行」を消す理由と御中・様の書き方
返信用封筒の宛名マナー決定版|「行」を消す理由と御中・様の書き方の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
返信用封筒の宛名にある「行」や「宛」をそのまま返送して大丈夫なのかという疑問に対して、ビジネスシーンにおける明確な答えは「明確にマナー違反であり、失礼にあたる」ということです。 これには、日本古来の敬語体系とコミュニケーション作法に基づく論理的な根拠が存在します。そもそも差出人が返信用封筒を用意する際、宛名に「行」や「宛」を用いるのは、自らに対して敬称(様・御中など)をつけることを避ける「へりくだり(謙譲)」の表現です。相手側が「自分宛ての郵便物だから、敬称を省いて謙虚に表記した」状態になっています。 それを受け取った返送者が「行」のまま送り返してしまうと、相手がへりくだった表現をそのまま相手に投げ返すことになり、結果として「相手を敬称なしで呼び捨てにする」状態を作り出してしまいます。相手の謙譲の姿勢を受け止め、敬意を込めた敬称(「御中」や「様」)へと書き換えて戻す行為こそが、返信用封筒における敬称の正しい書き方です。言葉のやり取りにおいて相手を尊重する「敬意のキャッチボール」を完結させるために、このひと手間が欠かせません。