シバリングとは?手術後や発熱時に体が震える原因と正しい対処法
シバリングとは?手術後や発熱時に体が震える原因と正しい対処法の真相について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
シバリングに関してネット上には「体を温めればどんな状況でも解決する」という誤った思い込みが散見されます。しかし、発生原因や生体反応の段階を見誤ると、かえって状態を悪化させる盲点が存在します。
最も陥りやすい罠が、発熱時におけるタイミングの誤認です。 体温が上昇している最中(手足が冷たく、ガタガタ震えている悪寒期)は、毛布や衣服で保温して震えを鎮めるのが正解です。しかし、体温が上がりきって顔が赤くなり、手足に熱感が出て汗をかき始めた段階(解熱・放熱期)で過度な保温を続けると、体内に熱がこもり「うつ熱」を起こして体力を著しく消耗させます。この段階では逆に薄着にし、首筋や脇の下を冷やして放熱を促す必要があります。
また、術後シバリングに対して医療機関では保温機器(温風式加温ブランケット)だけでなく、シバリング 薬を用いた薬物療法が確立されています。中枢性麻薬性鎮痛薬であるペチジン塩酸塩や、オピオイド系鎮痛薬トラマドール、あるいはα2受容体作動薬の投与は、脳内の体温調節閾値を直接下げてシバリングを劇的に消失させます。我慢や気合いで抑え込める現象ではないため、臨床現場では速やかな薬剤投与が標準的な選択肢となっています。