カエルの歌の鳴き声はなぜ違う?ドイツ民謡の歴史と輪唱誕生秘話

カエルの歌の鳴き声はなぜ違う?ドイツ民謡の歴史と輪唱誕生秘話について見逃せない 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

「カエルの歌」は日本の田園風景を描いた童謡と思われがちですが、その原曲はドイツの輪唱(カノン)歌曲です。ドイツ語圏では「Froh zu sein bedarf es wenig」(幸せになるのに多くはいらない)という歌詞で知られる伝統的な輪唱曲、あるいは子ども向けの春の歌として親しまれてきたメロディがベースになっています。

ドイツ語の原詩におけるカエルの鳴き声は「Quak, quak, quak(クヴァク、クヴァク、クヴァク)」と綴られます。岡本敏明氏は、戦後の荒廃した日本において「子どもたちに声を合わせて歌う喜びを教えたい」という情熱から、誰でも即座にハモりの快感を味わえる輪唱(カノン)の普及に尽力しました。

岡本氏が残した教育実践の記録によると、複雑な和声理論を教える前に、同じ旋律を1小節(あるいは2小節)遅れて追いかけるだけで見事なハーモニーが完成するこのドイツ民謡に着目したとされています。「ドレミファミレド」という極めて自然な音階の上り下りだけで構成された旋律は、幼い子どもたちの声域にぴったり合致しており、瞬く間に全国の小学校音楽教材として不動の地位を築くに至りました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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