血圧の単位「Mmhg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値

血圧の単位「Mmhg」の読み方とは?水銀表記の理由と最新基準値に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

現在、医療機関や家庭で使われている血圧計のほとんどは電子式であり、機器の内部に水銀は一滴も入っていません。2020年には「水銀に関する水俣条約」によって水銀血圧計の製造や輸出入が原則禁止となり、姿を消しました。それにもかかわらず、なぜ「水銀」という表記が消えないのでしょうか。

水銀が選ばれた最大の理由は、その圧倒的な比重の重さにあります。水銀の密度は水の約13.6倍です。仮に水を使って血圧を測ろうとすると、正常な血圧(約120 mmHg)を測るだけでも、およそ1.6メートル以上の巨大なガラス管が必要になってしまいます。水銀を使うことで、机の上に置けるコンパクトな器具(水銀血圧計)での血圧測定が実現しました。

機器がデジタル化した後も単位が変わらない理由は、医療現場の安全性とデータの連続性を守るためです。過去1世紀以上にわたって世界中で蓄積された膨大な医学論文、投薬ガイドライン、治療基準はすべて「mmHg」を前提に構築されています。単位を急に変更すると、医師や看護師が薬の投与量を誤認するなど、人命に関わる医療事故を引き起こすリスクがあるため、国際的な合意のもとで慣用単位として使い続けられています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest