鉄筋のエンクローズ溶接とは?ガス圧接との違いや費用・要点を解説
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鉄筋接合の現場において、常に比較検討の対象となるのが「ガス圧接」です。両者の決定的な相違点は、「接合部の形状変化」と「施工環境への耐性」にあります。
ガス圧接は、アセチレン・酸素炎などで鉄筋端部を約1200℃まで加熱し、油圧ジャッキで軸方向に加圧して原子同士を結合させます。この過程で接合部には必ず母材径の約1.4倍以上の球状の膨らみが発生します。一方、エンクローズ溶接は開先内への溶着金属充填による接合であるため、外径の膨らみがほとんど生じません。鉄筋相互のあきが狭く、ガス圧接器のバーナーや加圧器を挟み込むスペースすら確保できない過密配筋現場では、エンクローズ溶接が唯一の実効的な選択肢となります。
天候への適応力も大きな差別化ポイントです。ガス圧接は風速や降雨に対して極めて敏感であり、強風時には火炎の温度低下や酸化被膜の混入リスクから作業中止を余儀なくされます。エンクローズ溶接も適切な防風・養生対策は求められるものの、シールドガスと適切な治具を用いることで、現場の気象条件による工程遅延リスクを大幅に低減できます。