上を向いて歩こうが全米1位になった本当の理由と65年目の真相
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1963年6月15日付の米ビルボード「Hot 100」において、坂本九の歌う本楽曲は1位を獲得し、3週連続で首位の座を維持しました。全編日本語の楽曲がアメリカのチャート頂点に立ったのは、後にも先にもこの1曲のみであり、日本のポップス史上最大の金字塔として語り継がれています。
では、なぜ本来の意味とは何の関係もない「SUKIYAKI」という曲名が付けられたのでしょうか。ネット上では「日本食ブームに便乗した」「適当に名付けられた侮蔑的措置ではないか」といった憶測が散見されますが、記録された史実を検証すると、極めて合理的かつ緻密なマーケティング的判断が存在していました。
当時のイギリスやアメリカにおいて、「Ue o Muite Arukou」という日本語タイトルはラジオDJにとって紹介しづらく、リスナーがレコード店で注文するのも極めて困難でした。そこで、「誰もが知っている日本の響きが良く、親しみやすい単語」として、すでに普及していたすき焼き(SUKIYAKI)が採用されたのです。永六輔自身はこの改名に対して当初「さよなら、さよなら、すき焼きの歌」と苦笑交じりに不満を漏らしたエピソードも残されていますが、この記号化された親しみやすさが全米制覇の呼び水となったことは否定できません。