マダニに噛まれたら無理に抜くな!感染症リスクと正しい応急処置
マダニに噛まれたら無理に抜くな!感染症リスクと正しい応急処置にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
マダニが媒介する二大感染症として知られるのが、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と日本紅斑熱である。これらは初期症状が風邪や夏バテと酷似しているため見落とされやすく、対応の遅れが致命的となるケースが後を絶たない。
SFTSはブニヤウイルス科のSFTSウイルスによって引き起こされる。潜伏期間は6日から14日程度だ。主な症状は38度以上の急激な発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛)、そして著しい血小板や白血球の減少である。重症化すると多臓器不全や皮下出血、意識障害を起こし、死に至るリスクが高い。一方、リケッチア病の一種である日本紅斑熱は、2日から8日の潜伏期間を経て高熱と全身の特異的な赤い発疹(紅斑)が現れる。早期に適切な抗菌薬治療を行わなければ、心不全や播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発し致命的となる。