孤高の鬼才・根津甚八の真実:黒澤映画から配信で蘇る狂気の美学

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根津の名を全国区へと押し上げた最大の転機は、1978年に放送されたNHK大河ドラマ『黄金の日日』での石川五右衛門役だ。従来の講談や時代劇における五右衛門のイメージといえば、豪快で大柄な大泥棒が相場だった。しかし、彼が演じた五右衛門はまったく違っていた。

革ジャンを思わせる黒革の装いに身を包み、孤独を背負って静かに佇む。そのクールでニヒルな現代的解釈は、茶の間のお茶立てをフリーズさせるほどの衝撃を与えた。NHKが誇る本格派時代劇の枠組みの中で、彼は新しい時代のヒーロー像を提示してみせたのだ。クールでありながら内に激情を秘めたその立ち姿は、瞬く間に若者や女性層を虜にし、お茶の間のテレビ画面を釘付けにした。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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