大間マグロ漁師山本さんの衝撃年収と過酷な収支!一本釣りの真実
大間マグロ漁師山本さんの衝撃年収と過酷な収支!一本釣りの真実にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
現代の日本の水産業・沿岸漁業を取り巻く環境は、かつてないほど厳しい。山本さんのような一本釣り漁師にとって最大の脅威は、容赦なく跳ね上がる燃料費(A重油・軽油)だ。大間沖から津軽海峡の中央部、さらには竜飛岬沖まで船を走らせる場合、1回の出港だけで数万円分の燃料が瞬く間に消えていく。
マグロがかからず「ボウズ」で帰港した日であっても、燃料代は1円も戻ってこない。月に15日〜20日出港すれば、それだけで月間30万〜50万円以上の燃料費が吹き飛ぶ計算になる。これに加えて、一本釣り専用の特殊な釣り針、高強度のテグス、ショックリーダー、高価な巻き上げ機のメンテナンス費用が毎月のように発生する。エサとなる生きたスルメイカやトビウオ、サンマの仕入れ値も年々上昇傾向にある。
さらに、国際的な資源管理規則に基づくクロマグロの漁獲枠(TAC制度)も漁師たちの肩に重くのしかかる。大間漁協に割り当てられた漁獲枠が上限に達すれば、たとえ目の前に魚群が跳ねていようと釣りを強制停止せざるを得ない。限られた枠の中で、高コストの船を動かし続けなければならない構造が、手取り額を削り取る決定打となっている。