火垂るの墓のおばさんは後悔した?原作のその後と悪くない説の真相
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物語の決定的な転換点となる防空壕への移住について、多くの人が「清太たちは意地悪なおばさんに家を追い出された」と記憶しがちです。しかし実際の描写を丁寧に追うと、事実は異なります。
おばさんは清太に対して嫌味や小言を繰り返し、「別々に食事を作るか」と提案はしたものの、家から物理的に追い出したわけではありません。清太の母が残した多額の銀行預金(当時で7,000円、現在の価値で数百万円相当)があることを知った清太が、プライドを傷つけられた反発から、自らの意志で家を出る決断を下したのです。
もし清太が頭を下げて農作業を手伝うか、勤労動員に応じて地域社会に溶け込んでいれば、節子を餓死させる結末は避けられた可能性があります。高畑勲監督自身も生前のインタビューで、「清太を現代の若者にも通じる純粋で傷つきやすい存在」として描き、社会との連帯を拒絶して閉鎖的な世界に逃げ込んだ結果としての悲劇を浮き彫りにしたと語っています。