レイジー『赤ずきんちゃんご用心』の光と影|アイドル葛藤からラウドネス誕生へ

レイジー『赤ずきんちゃんご用心』の光と影|アイドル葛藤からラウドネス誕生への注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

レイジーの通算2作目のシングルとして世に放たれた『赤ずきんちゃんご用心』は、1978年2月5日に発売されました。作詞をなかにし礼氏、作曲・編曲を昭和歌謡界の巨匠・都倉俊一氏が手掛けた本作は、童話『赤ずきん』をモチーフにしたポップな世界観と、当時のディスコブームを取り入れた軽快なリズムが融合したキラーチューンでした。

デビュー曲『Hey! I Love You』に続く本作で、テレビの歌謡番組や芸能雑誌は一気に「レイジー旋風」に沸き立ちます。オリコンチャートでも上位にランクインし、ティーン層の女性ファンを中心に熱狂的な支持を集めました。メンバーがステップを踏みながら笑顔で演奏する姿はお茶の間に浸透し、彼らは名実ともにトップアイドルの仲間入りを果たしたのです。

しかし、この華々しい成功の裏で、メンバー5人の胸中には深い溝と不条理な現実が横たわっていました。テレビスタジオの華やかな照明の下で繰り広げられた笑顔のパフォーマンスは、彼らが思い描いていたロックバンドの姿とは完全に乖離した「演じられた偶像」に過ぎなかったのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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