車の暖房設定温度は何度が正解?燃費悪化を防ぐAcボタンの真実
車の暖房設定温度は何度が正解?燃費悪化を防ぐAcボタンの真実について徹底解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
「冬に暖房をつけるとガソリン代が高くなる」と思い込んでいるドライバーは少なくありません。しかし、一般的な純ガソリン車において、暖房を使うこと自体によるガソリン消費はほぼゼロです。ここに車内空調の大きな盲点が存在します。
ガソリン車の暖房は、エンジンが燃料を燃やす際に発生する莫大な「排熱」を再利用しています。高温になったエンジン冷却水(LLC)をヒーターコアと呼ばれる小さなラジエーターに通し、そこにファンで風を当てることで温風を作り出しています。つまり、暖房はエンジンが走行中に捨てている熱をリサイクルしているだけであるため、基本的に燃料を追加消費しません。
では、なぜ冬場に燃費が悪化するケースがあるのでしょうか。その決定的な要因が「A/Cボタン」の存在です。
A/C(Air Conditioning)ボタンを押すと、エンジンの動力を利用してエアコンコンプレッサーが作動します。コンプレッサーは「冷房」と「除湿」を行うための装置であり、エンジンの排熱で空気を暖めるだけのヒーター機能には一切関与していません。したがって、「窓が曇っていない晴天の昼間」にA/CボタンをONにしたまま暖房を使い続けると、不要なコンプレッサー駆動によって燃費が約10%〜15%も悪化してしまうのです。