「永田町の怪僧」池口恵観の現在と真相|護摩行が引き寄せた政界・球界の光と影

「永田町の怪僧」池口恵観の現在と真相|護摩行が引き寄せた政界・球界の光と影の要点を詳しく解説してご紹介します。

池口恵観法主の俗名は鮫島正純(さめじま まさずみ)。鹿児島県に室町時代から500年以上続く修験道の家系に生まれました。幼少期から父の厳格な護摩行の傍らで真言を唱えて育ち、高野山大学文学部密教学科を卒業。1973(昭和48)年に烏帽子山最福寺を建立して法主に就任しました。

法主の名を全国に知らしめたのは、真言密教の極限秘法とされる「焼八千枚護摩供(はっせんまいごまく)」を生涯で101回以上も成満(じょうまん)したという驚異的な修行歴です。約1週間にわたり不眠不休・断食断水に近い状態で燃え盛る炎に数千本の護摩木を投じ続けるこの荒行は、肉体と精神を極限まで削り取る過酷なものです。

この常軌を逸した荒行が生み出す神秘的威光に引き寄せられたのが、常に不確実性と失脚の恐怖に晒されていた永田町の権力者たちでした。福田赳夫元首相をはじめ、中曽根康弘、小泉純一郎、そして安倍晋三元首相に至るまで、自民党の歴代実力者が最福寺や東京での祈祷に頼りました。選挙の当落や政局の勝敗という「人智を超えた運」を掌握したい指導者にとって、池口法主が焚き上げる圧倒的な炎は、自らの業(ごう)を焼き払い、勝利の確信を得るための絶対的な精神的処方箋として機能したのです。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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