競馬界で馬肉がタブー視される理由|引退馬食肉の真相と業界の現実

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ウェブ上には、競馬の残酷さを過度に強調するあまり、誤った都市伝説が流布しているケースが多々あります。その最たるものが「3歳未勝利戦の最終週で負けた馬は、その日のうちに馬運車で屠殺場へ直行する」という言説です。これは実態とは大きくかけ離れた誤解です。

中央競馬で勝ち上がれなかった馬の多くは、まず地方競馬(高知、園田、笠松、佐賀、門別など)へと転籍します。地方競馬の賞金水準が向上した現在、JRAで通用しなかった馬でも地方のダート戦で息の長い活躍を見せるケースは数多く存在します。また、地方でも適性がなかった場合、乗馬用としてのリトレーニング施設や大学馬術部、観光牧場などへ一度は斡旋されるのが通例です。

真の課題は「即座の屠殺」ではなく、「数年かけて居場所を失い、最終的に追跡不能(行方不明)になるブラックボックスの構造」にあります。乗馬クラブに引き取られたとしても、高齢になったり脚の故障が悪化したりすれば、維持管理費を払い続けることは困難になります。その段階で家畜商の手に渡り、静かに食肉肥育ルートへ流れていく。この「見えにくいタイムラグ」こそが、引退馬問題の核心であり、一般には見落とされがちな盲点なのです。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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