ライイングエクステンションの真実|肘痛を防ぎ太い腕を作る極意
ライイングエクステンションの真実|肘痛を防ぎ太い腕を作る極意の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
ライイングエクステンションを断念する理由の筆頭に挙げられるのが「肘関節の内側および外側の鋭い痛み」です。国内のスポーツ整形外科医や理学療法士の症例報告を検証すると、この痛みの多くは上腕三頭筋腱炎、あるいは肘頭(ちゅうとう)周囲の滑液包炎であることが判明しています。
痛みを誘発する構造的メカニズムは、主に以下の2点に集約されます。
第一に、ストレートバーベルの使用による前腕の強制的な回内ストレスです。人間の前腕は、肘を深く曲げた際に自然とやや外側へ開く(回外気味になる)骨格構造を持っています。真っ直ぐなバーベルを握りしめると手首の自由度が奪われ、そのねじれストレスがすべて逃げ場のない肘関節へとダイレクトに集中します。これを防ぐ最も確実な対策は、グリップ部に適度な角度がついた「EZバー(Wバー)」の導入です。自然な握り角度を維持できるため、関節包への摩擦が大幅に軽減されます。
第二に、肘を開きすぎた「フライング・エルボー」状態での動作です。高重量を扱おうとして肘が左右にガバッと開くと、上腕骨と尺骨の噛み合わせが狂い、腱に過度な剪断力(せんだんりょく)が加わります。対策として、セット中は両肘の間隔を肩幅程度に保ち、脇を軽く締める意識を持つことが肘を守り抜く絶対条件となります。