顎下のしこりを押すと痛い原因は何科?病気のサインと受診の目安
顎下のしこりを押すと痛い原因は何科?病気のサインと受診の目安についての疑問解決ガイドをご紹介します。
顎の骨のすぐ内側や首の上部にかけて存在するしこりに指を押し当てたとき、なぜズキッとした痛みが生じるのでしょうか。病理学的な見地から整理すると、顎下のしこり痛みの真相は、組織が急速に腫れ上がり、周囲の知覚神経や組織の被膜(カプセル)を内側から強く圧迫することにあります。
医学的に顎下のしこり押すと痛い理由の筆頭に挙げられるのが、外部から侵入した病原体と免疫細胞が戦っている「急性炎症」です。風邪、咽頭炎、扁桃炎、あるいは虫歯や歯周病などが引き金となり、顎の下にあるリンパ節が防御反応として肥大化します。このとき、リンパ節を包む被膜が急激に引き伸ばされるため、外から触れたり押したりした際に明瞭な圧痛(押したときの痛み)が生じるのです。
一般的に、悪性腫瘍(がんのリンパ節転移や悪性リンパ腫など)は初期段階において知覚神経を直接刺激することが少なく、「硬いのに押しても痛くない」ケースが多いため、圧痛があること自体は生体防御が正常に働いているサインとも受け取れます。ただし、後述するように炎症を合併した悪性疾患や特殊な進行パターンも存在するため、「痛いから良性に違いない」と過信する姿勢は禁物です。