あげまき」の漢字はなぜ2つ?「揚巻」と「総角」の意外な由来を徹底解説
あげまき」の漢字はなぜ2つ?「揚巻」と「総角」の意外な由来を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。
「あげまき」という音に当てられる漢字には、主に「揚巻」と「総角」の二種類がある。どちらも文化史的にきわめて重要な意味を担う難読漢字だが、その成り立ちは対照的だ。
「揚巻」は、油揚げを開いて酢飯や具材を包んだ料理、あるいは江戸時代の遊郭における最高位の吉原花魁(おいらん)の名として知られる。油揚げを巻くという直接的な動作が漢字の由来となっており、江戸の活気あふれる町人文化を反映した表現である。
対する「総角」は、古代日本の子供の髪型である「あげまき(頭頂部や左右で髪を束ねて角のように結うスタイル)」や、神社仏閣の飾り紐に見られる「総角結び」に由来する。左右に分けた髪束を象った象形的な意味合いが強く、神聖さや平安貴族の優雅な暮らしと結びついて語られてきた。