【2026年奥能登ルポ】さいはての地で香る復興のあかり。伝説の「二三味珈琲」が今、旅人を惹きつける理由

【2026年奥能登ルポ】さいはての地で香る復興のあかり。伝説の「二三味珈琲」が今、旅人を惹きつける理由の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

二三味珈琲の歴史を語る上で欠かせないのが、店主である二三味愛恵(にいみ まさえ)氏の存在だ。かつて東京の老舗「カフェ・バッハ」などで徹底的に珈琲の基礎と選別技術を学び、故郷である珠洲市に戻って小さな焙煎所を立ち上げた。そのストーリーは2015年公開の映画『さいはてにて-やさしい香りと明かりをもつ-』のモチーフとなり、多くの人々の感動を呼んだ。

彼女の珈琲作りの根本にあるのは、徹底した「欠点豆のハンドピック」と「煎りたてへのこだわり」である。収穫された生豆の中から、雑味の原因となる傷んだ豆を一粒一粒、手作業で丁寧に取り除く。気が遠くなるようなこの地道な作業こそが、二三味珈琲が誇るクリアでどこまでも澄んだ味わいの源泉だ。時代が変わろうと、効率化の波が押し寄せようと、手仕事を大切にするその真摯な姿勢がブレることは決してない。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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