忠犬ハチ公像の知られざる真相|なぜ10年も待ち続けたのか徹底検証

忠犬ハチ公像の知られざる真相|なぜ10年も待ち続けたのか徹底検証の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

ハチ公の死後、その「忠犬ハチ公 生涯」は渋谷駅前だけに留まりませんでした。ハチの遺言なき祈りに報いた歴史的事業として知られるのが、文京区弥生の東京大学農学部キャンパス内に鎮座する「東大 ハチ公像 再会」のエピソードです。

ハチ公が世を去ってからちょうど80年の節目を迎えた2015年3月8日、東大農学資料館前に新たな銅像が落成しました。渋谷駅の像のように待つ姿ではなく、鞄を足元に置いた上野英三郎博士に、尻尾を全力で振りながら二本足で飛びつくハチ公の姿が精緻に造形されています。除幕式当日、居合わせた多くの関係者やファンが「90年の時を経て、ハチはやっと大好きな教授に抱きしめてもらえた」と涙を滲ませました。孤独に立ち尽くす悲劇だったハチ公の叙事詩は、この像の完成によって温かな救済の結末を得たと言えます。

さらに、実物のハチ公に最も肉薄できる場所が、台東区上野公園の「ハチ公 剥製 国立科学博物館」です。1935年3月8日、渋谷川の水路橋付近で息絶えているハチが発見された後、遺骸は直ちに東京帝国大学農学部へ運ばれて病理解剖が行われました。その後、卓越した剥製師・坂本喜一らの手によって内臓と骨格を取り除き、本物の毛皮と爪を用いて復元された剥製が現在、国立科学博物館の日本館2階に常設展示されています。有名な左耳の垂れ下がりは、喧嘩による後天的な傷痕であり、厳しい路上生活を生き抜いた誇り高きサムライ犬のリアルな生痕を今に伝えています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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