座間市9人殺害事件の真相と現在|白石隆浩の最期と現場のリアル

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日本犯罪史において最も短期間で多くの命が奪われた連続殺人の一つとして、座間事件の経緯をまとめて振り返ると、その計画性と冷酷な実行速度は異様を極めます。事件が表面化したのは2017年10月30日、東京都八王子市に住む女性(当時23歳)の行方不明届を受理した警視庁が、女性の兄らによるSNSを駆使した情報収集を手がかりに、神奈川県座間市緑ケ丘六丁目にある木造2階建てアパートの一室に踏み込んだ瞬間でした。

室内には複数のクーラーボックスや大型収納ケースが並び、中からは頭部を含む男女9人分の遺体が解体された状態で発見されました。現場にいた男・白石隆浩は、警察官の問いかけに対して淡々と犯行を認め、その場で逮捕されるに至ります。

世間を震撼させた座間市殺人事件の動機について、当初は「自殺志願者を助ける」「一緒に死ぬ」という言葉通りの共鳴型犯行ではないかという憶測も飛び交いました。しかし、逮捕後の供述および公判で明らかになった真相は、極めて打算的かつ利己的な欲望の発露でした。白石は、女性被害者に対しては性的暴行および金銭の強奪、唯一の男性被害者に対しては「交際相手の行方を追及されることを恐れた口封じ」を目的としていたのです。奪った金銭は被害者1人あたり数百円から最大でも36万円程度、総額でもわずか約50万円に過ぎませんでした。

その座間事件におけるSNS手口は、現代のデジタル空間の脆弱性を極限まで悪用したものでした。白石はTwitter上に「首吊り士」などの複数のアカウントを開設し、「#自殺募集」「#死にたい」といったハッシュタグを巡回。「一緒に死にましょう」「苦しまずに死ねる方法を教える」などと、自らも死を望んでいるかのように装ってダイレクトメッセージ(DM)を送信し、被害者の心理的ガードを解いていきました。精神的に追い詰められ、誰にも弱音を吐けずにいた被害者たちは、自称「理解者」として近づいてきた白石を信じ込み、指定された駅へと足を運んでしまったのです。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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