ダイアナ暗殺説の真相とは?王室確執とMi6疑惑の全貌を追う

ダイアナ暗殺説の真相とは?王室確執とMi6疑惑の全貌を追うとは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

疑惑の真相を検証する上で避けて通れないのが、発生現場となったアルマ橋トンネル事故の冷徹な物理データです。リッツ・ホテル・パリの裏口を出発した黒のメルセデス・ベンツS280は、無数のパパラッチが駆るバイクの追跡を振り切るため、制限速度50km/hの一般道トンネルへおよそ時速118〜140kmという猛スピードで突入しました。車体はコントロールを失い、13番目のコンクリート柱に正面衝突しています。

飛び交う陰謀論に終止符を打つべく、2004年にロンドン警視庁のジョン・スティーブンス警視総監(当時)の指揮下で立ち上げられた特別調査プロジェクトがパジェット作戦(Operation Paget)です。捜査費用およそ370万ポンド(約7億円以上)、2年以上の歳月をかけて関係者約300人から事情聴取を行い、浮上していた175項目もの疑惑を科学的に洗い直しました。その結果は2006年12月に800ページ超の報告書として公開されています。

項目現場データ・公式調査の数値陰謀説側の主張・噂編集部の検証見解運転手アンリ・ポールの状態血中アルコール濃度約1.74g/L(基準値の約3.5倍)+抗うつ薬(プロザック等)検出血液サンプルが他人のものとすり替えられた謀略である両親とのDNA鑑定により本人の血液と断定。薬物併用による泥酔が証明されているドディ氏との婚約・妊娠疑惑遺体および事故前の血液検査で妊娠反応なし。親しい友人への生前聴取でも完全否定ドディの子を身ごもっており、パリで婚約指輪を購入して発表直前だったアルファイド家側の証言のみが先行。指輪は購入されたものの正式な婚約合意はなかったトンネル内の閃光(ストロボ光)目撃証言の多くは対向車のライトやパパラッチのカメラフラッシュと一致MI6が特殊なレーザー・閃光兵器を用いて運転手の視界を意図的に奪った元MI6工作員の証言に基づくが、現場証拠と整合せず客観的物証を欠くシートベルトの着用状況後部座席のダイアナ妃、ドディ氏ともに非着用。唯一着用疑惑のあった護衛官のみ生存工作員によってシートベルトが意図的にロックされ、着用できないよう細工されていた車体機構の専門検査で機械的トラップは一切なし。着用していれば生存確率が高かった

2008年4月に結審した英高等法院の大規模審問(Inquest)においても、陪審員団は「運転手アンリ・ポールおよび追走してきたパパラッチ車両の著しい過失運転による不法殺害(Unlawful Killing)」という最終判断を下しました。科学捜査と法廷審理の両面において、国家組織による謀殺を示す痕跡は確認されなかったのです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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