ほくろが盛り上がってきた原因は?皮膚がんの見分け方と受診目安を解説

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「この盛り上がりはがんではないか」という不安に直面した際、国際的な医療現場で最も広く用いられている評価基準が、ほくろ癌見分け方の国際指標である「ABCDEルール」です。

具体的には以下の5項目を照合します: A(Asymmetry:左右非対称性)=中心で二分割した際に形が一致しない、 B(Border:境界不明瞭)=輪郭がギザギザして滲んでいる、 C(Color:色調の不均一)=黒、茶、赤、青、白が混ざり合っている、 D(Diameter:直径の拡大)=長径が6ミリ以上ある、 E(Evolving:性状の急速な変化)=短期間で隆起、色、硬さ、周囲皮膚の状態が変わる。 特に「E」の急速な盛り上がりは、悪性化を疑う最強のトリガーとなります。

また、日本人に最も多い皮膚がんである基底細胞がんにも注意が必要です。高齢者の顔面(鼻や目の周囲)に好発し、初期は黒褐色の小さな盛り上がりとして現れ、放置すると中央部が崩れて潰瘍化し、堤防状に周りが盛り上がるという特有の形態をとります。これらを客観的なデータに基づいて比較したものが下表です。

疾患・病態の分類盛り上がりの形態と臨床的特徴好発部位・年齢層・進行速度推奨される医学的アプローチ色素性母斑(真皮内母斑)ドーム状の滑らかな隆起。色は均一な褐色または肌色。弾力性がある。全身(顔・体幹)。20〜50代。年単位で極めて緩徐に変化。良性。整容面や引っ掛かりが気になる場合のみ切除を検討。脂漏性角化症(老人性イボ)表面がザラザラ・角化し、皮膚に貼り付いたようなイボ状の盛り上がり。顔面、頭部、背部。40代以降に急増。徐々に数や大きさが増加。良性。液体窒素による冷凍凝固療法や炭酸ガスレーザーで除去可能。悪性黒色腫(メラノーマ)左右非対称で輪郭が乱れ、濃淡のムラが激しい。急激に結節状に隆起。足の裏、爪、体幹、顔面。全年齢(50代以上多)。数週間〜数ヶ月で増大。極めて危険(悪性)。拡大切除手術、センチネルリンパ節生検、薬物療法。基底細胞がん黒褐色の丸い光沢ある結節。進行すると中央が凹み潰瘍・出血を伴う。日光照射部(鼻、まぶた周辺など)。60代以上。数ヶ月〜年単位で拡大。局所破壊性の悪性腫瘍。転移は稀だが外科的完全切除が第一選択。
渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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