「1985年生まれはやばい」の真相|黄金世代が直面する40代の壁

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「1985年生まれはやばい」という言説がネット上で定着した背景には、まったく性質の異なる2つの文脈が存在します。1つは、各界で突出したカリスマを多数輩出したことに対する「才能がやばい」という純粋な称賛。もう1つは、激動の平成経済と社会不安の直撃を受け続けた境遇に対する「人生の難易度がやばい」という同情や自虐の入り混じった嘆きです。

1985年(昭和60年)は、日本経済が狂乱のバブル経済へと駆け上がる号砲となったプラザ合意の年でした。しかし、この年に生まれた世代が自我を形成する1990年代初頭にはバブルが崩壊。物心ついた頃には山一證券の破綻や金融危機が連日ニュースを騒がせ、世の中全体に重苦しい閉塞感が漂っていました。「右肩上がりの明るい未来」を肌で知ることなく、緊縮と不況が当たり前の日常として刷り込まれた最初の世代といえます。

さらに思春期を迎えた1990年代末から2000年代初頭にかけては、インターネットの黎明期から急速な普及期へと重なりました。PHSやガラケーでのテキストコミュニケーション、初期のSNSや掲示板カルチャーに10代半ばで触れ、旧来のアナログな価値観とデジタルの激震を同時に吸収した世代でもあります。常識が次々と覆る環境に置かれたからこそ、既存の枠組みに囚われない強靭なタフネスと、どこか冷めた現実主義の双方が育まれました。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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