捻挫と骨折の見分け方|歩けるからと放置する危険性と受診目安

捻挫と骨折の見分け方|歩けるからと放置する危険性と受診目安を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

スポーツや日常生活の段差の踏み外しなどで関節を痛めた際、多くの人が「立ち上がって歩けるかどうか」で重症度を測ろうとします。しかし、捻挫と骨折の違いを歩行の可否だけで判断するのは極めて危険なアプローチです。

体重を支える主要な骨幹部が完全にポキリと折れている完全骨折であれば、激痛と支持性の喪失により一歩も踏み出せません。一方で、骨の一部に亀裂が入った「ヒビ(不全骨折)」や、靭帯の付着部が引っ張られて骨片が剥がれる「剥離骨折」、さらには小指などの「足指骨折」の場合、痛みをこらえながら捻挫骨折歩ける状態が珍しくありません。

救急医療現場や整形外科では、カナダで開発された世界的な診断基準である「オタワ足関節ルール(Ottawa Ankle Rules)」が広く用いられています。この指標でも、受傷直後および診察時に「4歩以上続けて歩けないこと」に加えて、「外くるぶし・内くるぶしの後方部や特定部位に骨の圧痛があるか」を骨折判定の必須項目として厳格に精査しています。つまり、「歩けるから骨折ではない」という言説は医学的に完全に否定されており、歩けたとしても骨折の可能性を排除することはできません。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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