約束された終末エムラクール禁止の真相と現在の評価・相場を徹底解剖

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2016年7月発売の『異界月』にて収録された『約束された終末、エムラクール』は、イニストラード次元を狂気へと沈めた多元宇宙最強のエルドラージです。神話レアとして登場したこのカードは、印刷されたマナ・コストこそ「13」という超重量級でありながら、自身の墓地にあるカードタイプ1種類につき唱えるためのコストが(1)減るという強力な自己軽減能力を内蔵していました。

クリーチャー、インスタント、ソーサリー、土地、プレインズウォーカー、エンチャント、アーティファクト、部族(現・同族)、バトルといったカードタイプを墓地に揃えることで、実質6〜8マナ程度で唱えることが可能となります。そして、戦場に出る前に誘発する「唱えたときの誘発型能力」こそが、このカードを史上最悪のフィニッシャーたらしめた元凶でした。

「次の対戦相手のターン中、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。そのターンの後、そのプレイヤーは追加の1ターンを得る。」

この能力により、プレイヤーは対戦相手の手札、マナ、パーマネントを意のままに操ることが可能になります。手札にある全体除去や火力を相手自身のクリーチャーに撃ち込み、自軍の盤面をズタズタに自爆させたうえで、墓地の不要なカードを無理やり消費させる――。相手に「追加ターン」が与えられるとはいえ、すでに手札も盤面も更地にされた状態では何もできず、実質的にコントロールされたターン中にゲームセットへと追い込まれる仕様でした。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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