体外受精のフライング検査はいつから?Bt別の反応と後悔しない注意点
体外受精のフライング検査はいつから?Bt別の反応と後悔しない注意点について詳しく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
体外受精における移植後の経過日数は、移植した胚の発育ステージによって表記と着床時期が異なります。5〜6日目まで培養した胚盤胞を移植した場合は「BT(Blastocyst Transfer)」、2〜3日目の初期胚を移植した場合は「ET(Embryo Transfer)」と呼びます。
胚盤胞移植の場合、子宮内膜に到達した胚は移植当日〜翌日(BT1〜BT2)にかけて着床を開始します。着床が完了すると、胎盤のもととなる絨毛組織からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌が始まり、血中および尿中に流れ出します。尿中hCG濃度が市販検査薬の検出限界値(一般的なもので50mIU/mL、早期用で25mIU/mL)に達し始めるのは、極めて早い方でBT5のフライングでごく薄い陽性が確認される例がありますが、一般的にはBT6〜BT7以降が判別の分かれ目となります。
一方、初期胚移植では、胚が子宮内でさらに細胞分裂を進めて胚盤胞相当まで成長してから着床するため、着床のタイミングは移植後3〜5日目頃(ET3〜ET5)となります。そのため、初期胚移植におけるフライング時期の目安は、胚盤胞よりも数日遅いET8〜ET10頃から徐々に反応が現れるスケジュール感となります。
なお、着床時期における基礎体温の低下(インプランテーションディップと呼ばれる現象)や、下腹部痛、着床出血といった自覚症状の有無を気にする声も多く聞かれます。しかし、ホルモン補充周期では投与されているエストロゲンやプロゲステロン製剤の影響を強く受けるため、基礎体温や身体の症状だけで着床の成否を判断することは医学的に極めて困難です。