「麦の花」を見たことはある?極短の開花時間と知られざる花言葉の秘密
「麦の花」を見たことはある?極短の開花時間と知られざる花言葉の秘密とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
一口に麦といっても、私たちが口にする代表格である「小麦」と「大麦」では、その開花挙動や穂の見た目に明確な違いが存在します。
まず構造上の違いとして顕著なのが、穂の先端から長く伸びる針のような突起「芒(のぎ)」です。大麦は長く美しい芒が全体を覆うように発達しているのに対し、日本で広く栽培される小麦の多くは芒が短いか、あるいはほとんど目立たない品種が主流です。
さらに興味深いのが自家受粉のメカニズムです。小麦も大麦も、ひとつの花の中に雄しべと雌しべを備えており、基本的には自分自身の花粉で受胎します。特に大麦の一部品種などでは、外側の殻を開くことすらなく、殻の内部で受粉を完結させてしまう「閉花受粉(へいかじゅふん)」を行うケースも珍しくありません。外敵や悪天候から大切な生殖器官を守りつつ、確実に子孫を残すための合理的な選択が、麦の花を目立たなくさせている決定的な理由です。