幻の銘石「日高ヒスイ」の正体とは?本物の見分け方や価値を徹底解説
幻の銘石「日高ヒスイ」の正体とは?本物の見分け方や価値を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。
「日高ヒスイ」という名称を耳にすると、新潟県の糸魚川ヒスイと同じような翡翠(ジェダイト=本翡翠)を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、両者の鉱物学的組成は完全に別物です。
日高ヒスイの主成分は、ガーネット(柘榴石)グループに属する「クロムグロッシュラーガーネット(含クロム灰ばん柘榴石)」です。微量に含まれるクロム(Cr)によって鮮烈な濃緑色に発色し、肉眼では最高品質の硬玉翡翠(ジェダイト)と見分けがつかないほどの気品ある光沢を放ちます。
本物の翡翠がナトリウムとアルミニウムを含むケイ酸塩鉱物(輝石グループ)であるのに対し、日高ヒスイはカルシウムとアルミニウムを主体とするケイ酸塩鉱物です。1966年(昭和41年)の発見当時、そのあまりの美しさと質感から「日高翡翠」と命名されて世に出回りましたが、後の科学的分析によって世界でも極めて珍しいガーネットの集合体であることが判明しました。