浄土真宗は初盆をしない?白提灯や迎え火がない理由と正しい過ごし方

浄土真宗は初盆をしない?白提灯や迎え火がない理由と正しい過ごし方についての最新情報を徹底解説します。

他宗派の家庭でお盆の時期になると目にする「白提灯」や「迎え火・送り火」。浄土真宗においてこれらが一切用いられない背景には、それぞれ教義に基づいた明確な理由が存在します。

1. 霊が道に迷うという概念がないため「白提灯」は不要

新盆で軒先や仏間に吊るされる純白の提灯は、初めて自宅へ里帰りする故人の魂が迷わずに辿り着くための「目印」とされています。しかし、浄土真宗では故人はすでに阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ導かれており、この世とあの世を往復して道に迷うことは絶対にあり得ません。そのため、道標としての白提灯を飾らないのが厳格なしきたりです。

2. 霊の送迎を前提としないため「迎え火・送り火・精霊馬」を行わない

8月13日に麻殻(おがら)を燃やして霊を迎え、16日に再び送り出す「迎え火・送り火」や、早く帰って来られるようにキュウリで作る馬、ゆっくり戻れるようにナスで作る牛(精霊馬)も、すべて霊魂の移動を前提とした儀式です。仏となって常に私たちを見守る存在に対して、現世へ呼び出したり送り返したりする行為はそぐわないため、迎え火や送り火もしないのが基本です。

3. 特別な祭壇を作らず、常のお仏壇を清めて「お荘厳」する

他宗派では仏壇の前に「精霊棚(盆棚)」という臨時の祭壇を組み立てますが、浄土真宗では特別な棚は作りません。普段安置しているお仏壇を隅々まで掃除し、以下のような浄土真宗の飾り方に則ってお荘厳(しょうごん:仏壇を美しく整えること)を行います。

  • 打敷(うちしき):仏壇の前卓(まえじょく)に、季節に合わせた夏用(絽や紗)の金襴の打敷を掛けます。
  • 仏花(ぶっか):季節の生花を美しく整えて供えます(トゲや毒のある花、香りの強すぎる花は避けます)。
  • お供物(お華束・落雁など):お餅やお菓子、果物を高杯(たかつき)や供笥(くげ)に盛り付けます。
  • 仏飯(ぶっぱん):朝のお勤めに合わせて炊きたてのご飯を盛筒で整え、仏飯器に盛ってお供えします。
阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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