田沢湖畔に佇む美の聖地!御座石神社に伝わる辰子姫伝説の真相
田沢湖畔に佇む美の聖地!御座石神社に伝わる辰子姫伝説の真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
境内へ足を踏み入れると、湖岸に平たく突き出た巨岩が目に留まる。慶安3年(1650年)、秋田藩(久保田藩)の第2代藩主であった佐竹義隆が田沢湖を遊覧した際、この平らな岩に腰を下ろして湖面を眺めた。その史実から「御座石(ござのいし)」と名付けられたのが社名の由来だ。
佐竹義隆は湖水の碧さと辰子姫の伝説に深く心打たれ、この地に祠を建立させた。権力者すらも跪かせたのは、圧倒的な自然の深淵とそこに宿る神格への純粋な敬意だったのだろう。
湖畔の岩座は、神が降臨する磐座(いわくら)としての性格も帯びている。自然そのものを神体として崇めてきた古代の祭祀形態が、武士の歴史と重なり合って現在の社殿へと結実したのだ。