『時をかける少女』未来で会えるのか?「待ってる」に秘めた再会の真相
『時をかける少女』未来で会えるのか?「待ってる」に秘めた再会の真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
真琴の良き相談相手として登場する「魔女おばさん」こと芳山和子は、言うまでもなく1970年代から80年代の原作・実写版の主人公その人です。独身のまま東京国立博物館で絵画修復の仕事に携わる彼女の存在は、真琴の未来の姿に対する大きな警告であり、対比の象徴となっています。
必読記事
和子は作中で、かつて自分にも「いつか帰ってくる」と言って去っていった大切な人がいたことを明かします。そして、「すぐに戻ってくるはずだったのに、ずいぶん長い時間が経ってしまった」「でも、待っている時間はそんなに嫌なものじゃないのよ」と穏やかに微笑みます。和子の時間は、深町一夫と別れたあの日から部分的に止まっており、「過去に取り残され、帰らぬ人を待ち続ける女性」として描かれているのです。
もし真琴が千昭の「待ってる」という言葉を額面通りに受け取り、来ることのない再会を待ち続けてしまえば、和子と同じ孤独な運命を辿ることになります。だからこそ真琴は「待つ」のではなく「すぐ行く。走って行く」と返しました。受動的に待機するのではなく、自らの能動的な意思で人生を走り抜くという決断を下すことで、和子が囚われていたタイムリープの呪縛を打ち破ったのです。