長野の七味唐辛子が愛される理由!八幡屋礒五郎の魅力と名作缶の秘密
長野の七味唐辛子が愛される理由!八幡屋礒五郎の魅力と名作缶の秘密にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
信州・長野における七味唐辛子の歴史は、江戸中期の元文元年(1736年)にまで遡ります。初代・勘右衛門が善光寺の境内で七味唐からしを売り出したことが、八幡屋礒五郎の始まりです。当時、全国から「一生に一度は善光寺詣り」と大勢の参拝客が集まる中、かさばらず日持ちのする七味唐辛子は、最高の手土産として瞬く間に評判を呼びました。
日本の食文化において、東京・浅草の「やげん堀」、京都・清水の「七味家本舗」と並び、八幡屋礒五郎は「日本三大七味」のひとつに数えられます。関東のやげん堀が唐辛子の鮮烈な辛味と胡麻の風味を前面に押し出し、京都の七味家本舗が山椒や青のりの芳醇な香りを重んじるのに対し、信州の八幡屋礒五郎は寒冷地ならではの工夫が光る「素材の調和と後味のキレ」を極めています。
厳しい信州の冬を越すため、身体を芯から温める薬味としての役割を担いながら発展した背景があり、門前町で生まれた信仰と生活の知恵が、現在まで脈々と受け継がれています。