帝王切開の傷跡がケロイドに?痒み・痛みの原因と専門医の治療法

帝王切開の傷跡がケロイドに?痒み・痛みの原因と専門医の治療法について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

帝王切開の術後1〜2カ月ほど経過してから傷口が硬く盛り上がり、赤紫色を帯びてくる現象に直面する方は非常に多く見られます。医学的には、この赤く盛り上がった病変は「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」に大別され、両者の性質や予後は大きく異なります。

肥厚性瘢痕は、手術による切開創の範囲内にとどまって盛り上がる状態を指します。皮膚が傷を修復しようとコラーゲン繊維を過剰に産生することで生じますが、時間の経過(通常1〜3年程度)とともに徐々に赤みが引き、平坦で白い成熟瘢痕へと落ち着いていく傾向があります。

一方、真性ケロイドは切開創の境界を越えて周囲の正常な皮膚へと染み出すように病変が拡大していく進行性の皮膚疾患です。体質的な要因が強く絡んでおり、自然に退縮することは極めて稀で、放置すると徐々に範囲を広げながら強い炎症を持続させます。

帝王切開を受ける下腹部(恥骨上部)は、歩行や前屈み、腹圧の変化によって常に縦横斜めから強力な皮膚の張力(引っ張られる力)がかかり続ける部位です。この伸展刺激が線維芽細胞を刺激し続け、過剰な瘢痕組織を形成させることが盛り上がりの根本的なメカニズムとなっています。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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