アルコール依存症末期の症状と余命の実態|家族の限界と救済の分岐点

アルコール依存症末期の症状と余命の実態|家族の限界と救済の分岐点を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

末期段階に突入した患者の脳と身体では、生命維持機能そのものが著しく損なわれます。日夜を問わず血中アルコール濃度を維持しなければ激しい苦痛に襲われるため、意識が朦朧としながらも酒を流し込み続ける連続飲酒発作へと陥ります。食事を一切受け付けず、水分と栄養のすべてを酒から摂取する異常な状態が数週間から数カ月単位で反復されます。

体内のアルコール濃度がわずかに低下しただけで出現するのが、重篤な振戦せん妄 離脱症状です。「壁一面に無数の虫が這い回っている」「知らない男たちが自分を殺しに来た」といった生々しい幻視・幻聴(小動物幻視や体感幻覚)に取り憑かれ、全身を激しい震えが襲います。自律神経が暴走して高熱や大汗、頻脈を起こし、この離脱期に心不全や突然死を起こすケースも少なくありません。

さらに内臓の破壊は不可逆的な段階へ進みます。代表的な身体疾患がアルコール性肝硬変です。肝細胞が線維化して機能を失うと、皮膚や白目が黄色く濁る黄疸、腹部に異常な量の体液が溜まる腹水、血管がコブ状に腫れ上がる食道静脈瘤破裂の危機に直面します。解毒されないアンモニアが脳へ到達すると肝性脳症を発症し、羽ばたき振戦(手が鳥の羽のように震える)から異常行動、最終的には昏睡状態へと陥ります。

脳そのものの萎縮も深刻です。ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ・コルサコフ症候群や大脳皮質の著しい萎縮によって引き起こされるアルコール性認知症は、作話(辻褄の合わない嘘を事実と思い込む)、重度の見当識障害、感情の脱抑制をもたらし、人格そのものを変貌させてしまいます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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