利益準備金とは?積立義務の理由と計算式・資本準備金との違いを解説
利益準備金とは?積立義務の理由と計算式・資本準備金との違いを解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。
ネット上の情報やSNSの投稿には、利益準備金に関する危険な誤解が放置されていることがあります。実務で判断を誤らないために、代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
誤解1:「利益準備金を積み立てると法人税の節税になる」
結論から言うと、利益準備金の積立による節税効果は1円もありません。税引後当期純利益から配当が行われ、その配当に伴って純資産の内部で勘定科目が移動しているだけだからです。損益計算書(P/L)の費用(経費)になるわけではないため、課税所得を圧縮する効果は一切存在しません。
誤解2:「資本金を減らせば準備金の積立義務は完全に消える」
資本金を減資して1億円以下に抑え、中小企業向けの税制優遇を受ける企業は多く存在します。このとき「資本金を減らせば4分の1の基準額も下がるから、準備金も自動的に自由に使えるようになる」と考えるのは誤りです。基準額が下がったとしても、すでに積み上がっている利益準備金を勝手に取り崩すことはできず、前述の株主総会決議と債権者保護手続きを経なければ配当原資には戻せません。
【プロの結論】企業成長と財務安全性を両立させる準備金マネジメントの判断基準
企業のステージや財務戦略によって、準備金をどのようにコントロールすべきかの最適解は異なります。実務判断を下すための指針を提示します。