水素水は本当に効果なし?消費者庁の措置命令と「ただの水」の真相

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消費者庁の処分に先立ち、決定的な証拠を突きつけたのが国民生活センターによる製品テスト結果(2016年公表)でした。同センターが市販のアルミパウチ入り水素水やアルミ缶、ペットボトル製品、さらには家庭用水素水生成器を対象に溶存水素濃度を測定したところ、信じがたい実態が明らかになったのです。

テストされた一部の製品では、「開封した時点で水素ガスが検出限界以下(ほぼゼロ)」という驚くべき結果が出ました。特にペットボトル容器は分子の極めて小さい水素を通してしまう性質があるため、製造時に水素を充填していても、消費者の手元に届く頃には完全に抜け落ちていたケースが散見されました。

また、数万円から数十万円で販売されていた「家庭用水素水生成器」についても、広告で謳われていた濃度に遠く及ばない機器や、生成直後から急速に濃度が低下する製品が多数確認されました。国民生活センターは事業者へのアンケート調査も実施しましたが、大半のメーカーが「水分補給」以外の明確な効能を公的に証明できない実態が浮き彫りとなり、「高いお金を払ってただの水を飲まされていた」という消費者の怒りに火をつけました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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