検視官とは?警察だけが持つ死因判定の権限と驚愕の現場実態
検視官とは?警察だけが持つ死因判定の権限と驚愕の現場実態についての最新情報を徹底解説します。
テレビドラマでは冷静沈着にスーツを着こなし、スマートに現場を立ち去る姿が描かれがちですが、現実の検視現場は壮絶を極めます。
元警視庁捜査一課検視官の手記や警察関連ドキュメンタリーで一様に語られるのは、「五感を極限まで研ぎ澄ます重圧」と「すさまじい現場環境」です。
死後数週間から数カ月が経過した腐乱死体、火災による焼損死体、水死体、飛び込みによる轢断死体など、常人では数秒と直視できない現場へ日常的に臨場します。凄まじい腐敗臭が充満する閉鎖空間であっても、検視官はマスクをあえて外すことがあります。有機溶剤の臭い、特有の甘い薬物臭、あるいは微かな青酸臭などを自分の鼻で嗅ぎ分けるためです。
現場では手袋越しに頭皮を指先で探り、髪の毛に隠れたわずか数ミリの針孔や皮下出血、後頭部の陥没骨折を見落とさないよう徹底的な触診を行います。真夏のアパートや極寒の山中など、劣悪な環境であっても数時間にわたって遺体と向き合います。
「どんなに悲惨な姿であっても、遺体は嘘をつかない。生前最後に何があったのかを伝えてくれる唯一の物証である」――ある元ベテラン検視官が引退特番で残したこの告白は、検視という職務の本質を突いています。病死と処理されれば火葬場で骨となり、完全犯罪が成立してしまう。自分の目一つに被害者の無念と正義がかかっているという凄まじいプレッシャーの中で、検視官は日々職務を全うしています。