愛知屈指の廃墟「三州園ホテル」の現在と火災の真相、解体の全貌

愛知屈指の廃墟「三州園ホテル」の現在と火災の真相、解体の全貌の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

廃業後の建物を決定的な「異界」へと変形させたのは、相次ぐ火災事故だった。特に平成15年(2003年)に発生した火災は凄まじく、本館や別館の内部を激しく焼き尽くした。愛知県警察や地元消防の出動記録を振り返ると、すでに電気やガスなどのライフラインが完全に遮断された状態での出火であることが確認されている。つまり、人為的な火の気――不法侵入者による失火、あるいは放火の疑いが極めて濃厚だった。

黒煙を上げて燃え盛る白亜のホテルを見上げる住民たちの胸にあったのは、恐怖と憤りだ。焼け焦げた骨組み、煤にまみれた客室。火災は構造体の強度を著しく奪い、内部の崩落を一気に加速させた。管理者が不在のまま荒廃する現場は、いつ新たな惨事を引き起こしてもおかしくない危険地帯へと墜落していった。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest