クロソイの食べ方決定版!プロが教える絶品レシピと熟成・毒の真相

クロソイの食べ方決定版!プロが教える絶品レシピと熟成・毒の真相に関する話題のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

クロソイを持ち帰って食べる際、仕上がりの味を左右する8割は釣獲直後から台所に立つまでの初期初動で決まります。特に大型の個体ほど、雑な扱いをすると身に血が回り、根魚特有の磯臭さが残ってしまいます。

1. 現場で行う締め方と血抜き

釣り場や船上での処理は、脳天締め・エラ膜切除・海水氷での急冷が鉄則です。

眉間から斜め後方に向けて千枚通しやピックを打ち込み、魚体を痙攣させて脳死状態にします。その後、エラ膜の付け根にある大動脈を切り、海水バケツに頭から浸けて完全に血を抜きます。血が抜けきったら、真水ではなく氷を入れた海水(潮氷)に浸けて魚体の芯まで冷やし込みます。この工程を怠ると、死後硬直が急激に進み、旨味成分のもととなるアデノシン三リン酸(ATP)が急速に浪費されてしまいます。

2. 自宅での下処理(水気を完全遮断する)

台所に持ち込んだら、ウロコ取りとエラ・内臓の除去を迅速に行います。背骨下の腎臓(血合い)は歯ブラシなどを使って徹底的にかき出し、流水で手早く洗い流します。ここで最も重要なのは、「一度洗ったら二度と真水に触れさせない」ことです。清潔なペーパータオルで腹腔内から体表まで水分を完全に拭き取ります。

3. プロ直伝・クロソイ熟成刺身の作り方

クロソイの刺身を最高到達点へ導くのが「低温熟成」です。水揚げ当日のクロソイは歯応えこそ抜群ですが、旨味成分であるイノシン酸の含有量はまだ初期段階にあります。

三枚におろしたサク、あるいは内臓を抜いて水気を切った丸のままの状態で、高機能脱水シート(ピチットシート等)または吸水紙(リードペーパー)で隙間なく包みます。さらに外側をラップで密閉し、チルド室(0〜2℃の一定温度)で静置します。ペーパーは毎日取り替えるのが原則です。

熟成2日〜3日目になると、自己消化酵素の働きによってタンパク質がアミノ酸へと分解され、身は白濁から美しい透明感を帯びた飴色へと変化します。脂が全体に回り、噛みしめるごとに濃厚な甘みが口いっぱいに広がる極上の刺身へと昇華するのです。

刺身にする際は、皮を引かずに皮面に熱湯をかけ、瞬時に氷水で締める「湯霜造り(ゆ霜造り)」をおすすめします。皮と身の間にある最も濃厚な脂の層を逃さず味わうことができます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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