稲村亜美の始球式!最速105キロと12球団制覇、騒動の真相と現在
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稲村亜美さんの名が一夜にして全国区となったのは、2015年3月に公開されたトヨタ自動車「G's」のウェブCMでした。オフィス街でOLスーツ姿のまま見事なフルスイングを披露した「神スイング」は、瞬く間にSNSやメディアを席巻。しかし、彼女の真価はバッティングだけに留まりませんでした。小学校3年生から中学3年生までの7年間、名門シニアリーグで男子に混ざり白球を追い続けた経験は、彼女に本物のピッチング技術を授けていたのです。
同年8月、ヤクルト対巨人戦(神宮球場)で実現したプロ野球の始球式デビューでは、球場中が息を呑みました。スラリとした手足から繰り出される豪快なワインドアップ、軸足にしっかりと体重を乗せ、肘を高く使ったオーバースローから放たれたボールは、捕手のミットを激しく叩き、初登板にして球速96km/hをマーク。ボールがホームベース手前でバウンドすることの多い一般的なセレモニアルピッチとは一線を画すその軌道は、まさに「神ピッチング」と呼ばれるにふさわしい衝撃を与えました。
プロの現場で解説を務める元名投手陣からも絶賛の声が相次ぎました。下半身の粘りと骨盤の回旋運動、リリースポイントの安定性など、教科書通りと評される投球フォームの完成度は、彼女が長年積み重ねてきた基礎練習の賜物です。単なる話題作りではなく、真摯に野球と向き合ってきたバックボーンがスタンドの目の肥えたファンを唸らせ、以降、各球団からのオファーが殺到するトリガーとなりました。