ヌートバーはなぜ侍ジャパンで社会現象に?代表資格の真相と現在の評価
ヌートバーはなぜ侍ジャパンで社会現象に?代表資格の真相と現在の評価についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
ラーズ・ヌートバー選手(本名:ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー / 日本名:榎田達治)が侍ジャパンに選出された最大の制度的根拠は、WBCが定める独自の「国籍・代表資格規定」にあります。オリンピックやFIFAワールドカップなどの国際大会では原則として当該国のパスポート(国籍)の保持が必須ですが、野球の国際普及を目的とするWBCでは以下の条件のいずれかを満たせば出場が認められます。
- 当該国の国籍・市民権を保持していること
- 当該国の永住権を保持していること
- 本人が当該国で出生していること
- 本人の実父母のいずれかが当該国の国籍を保持している、または当該国で出生していること
- 実父母のいずれかが当該国の国籍取得資格を有していること
ヌートバー選手の父親はオランダ系アメリカ人のチャーリーさんですが、母親の久美子さんが埼玉県東松山市出身の日本人であり、日本国籍を有していたことから、規定を完璧にクリアしました。日本名にある「達治(たつじ)」は、久美子さんの実父(祖父)の名を受け継いだものです。
この資格に着目したのが、当時侍ジャパンを率いていた栗山英樹監督でした。栗山監督はMLBのトラッキングデータ(Statcast)を精査する中で、ヌートバー選手の卓越した打球初速(Hard-Hit%)、選球眼(Chase Rateの低さ)、外野全ポジションをハイレベルでこなす守備範囲を高く評価。単なる戦力補強にとどまらず、「泥臭くチームのために戦える情熱的なメンタリティ」に惚れ込み、オンライン会議システム(Zoom)を通じて直接口説き落としました。報道関係者の証言によると、栗山監督の「日本を背負って一緒に戦ってほしい」という熱烈な言葉に、ヌートバー選手は涙を流して快諾したと伝えられています。