姑息とは卑怯ではない?7割が誤解する本来の意味と正しい使い方

姑息とは卑怯ではない?7割が誤解する本来の意味と正しい使い方に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

「姑息」という言葉が本来の学術的な意味で日常的に使われている最前線が、医療の現場です。がん治療や終末期医療において、医師から「姑息的治療(姑息的手術、姑息的照射)」という説明を受けることがあります。

言葉の本来の意味を知らない患者やその家族がこの宣告を受けると、「医師から卑怯な治療を提案された」「見捨てられて手抜きの手術をされるのか」と強いショックや不信感を抱いてしまうケースが医療安全の現場で長年問題視されてきました。

医療における「姑息的治療(英語:Palliative treatment)」は、病気そのものを完全に治す「根治的治療(Radical treatment)」と対をなす重要な医学概念です。腫瘍を完全に取り除くことが難しい段階において、がんによる痛みや出血、消化管の閉塞などの苦痛を和らげ、患者の生活の質(QOL)を保ちながら穏やかな時間を延ばすことを目的として行われます。

現場の医師や看護師の間では、患者への心理的ダメージや誤解を避けるため、「姑息的」という言葉を極力使わず、「症状緩和のための治療」「対症療法」と言い換えて説明するインフォームドコンセントの標準化が進んでいます。言葉の本来の意味を正しく理解しておくことは、自分や家族が医療の現場で適切な意思決定を行う上でも不可欠な教養です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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