丸鶏ローストチキン失敗ゼロの極意!生焼け防ぐ絶品プロの技
丸鶏ローストチキン失敗ゼロの極意!生焼け防ぐ絶品プロの技にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
丸鶏ローストチキンの見栄えと香りを引き上げるのが、お腹に詰める「スタッフィング(詰め物)」です。クリスマス丸鶏焼き方ではピラフやパンを詰めるスタイルが親しまれていますが、初心者が絶対に冒してはならない過ちが「生の米や生のひき肉を直接詰め込むこと」です。
具材を生のまま詰めると、腹腔内の熱伝導が著しく阻害され、オーブン加熱時間を大幅に延長しなければならなくなります。結果として外側の肉が過加熱で干からびてしまいます。スタッフィング詰め物の具材には、あらかじめフライパンで火を通したガーリックライス、ローストした栗、角切りにしたバゲット、ソテーした玉ねぎやマッシュルームを使用するのが鉄則です。ハーブにはフレッシュなローズマリーやタイム、セージを少量加えることで、中から立ち上る蒸気によって肉の内側に上品な香味が移ります。
具材を詰めた後は、竹串や爪楊枝で皮を縫い合わせるように留め、タコ糸を使って「トラス(結束)」を行います。脚の先端を交差させて縛り、手羽先を背中側に折り込んで固定することで、熱風が均一に循環し、焼きムラを防止できます。
焼き上がった丸鶏を美しく魅せるためには、綺麗に解体する切り分け方手順を事前に頭に入れておく必要があります。行き当たりばったりに刃を入れると、皮が剥がれ、身がボロボロに崩れてしまいます。
解体の第一歩は、モモ肉と胴体の間にある皮にナイフを入れ、脚を外側へ手で押し広げて関節を「ゴキッ」と脱臼させることです。関節の骨の継ぎ目に刃を滑り込ませれば、力を入れずとも骨付きモモ肉(レッグ)が綺麗に外れます。次に、手羽元と手羽先も同様に関節を探して切り離します。
残った胴体は、中央を縦に走る竜骨(キールボーン)の左右どちらかに沿って真っ直ぐ深くナイフを入れ、肋骨のカーブに沿って刃を滑らせるように削ぎ落とせば、一枚の立派な胸肉ブロックが外れます。最後に切り分けた胸肉を一口大の削ぎ切りにし、大皿の中央にスタッフィング、その周囲に切り分けた部位を美しく配置すれば、レストランと遜色のないプレゼンテーションが完成します。