くわばらくわばらとは?雷除け呪文の語源と菅原道真の怨霊伝説の真相

くわばらくわばらとは?雷除け呪文の語源と菅原道真の怨霊伝説の真相の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

「くわばらくわばら」のルーツを語る上で絶対に外せないのが、学問の神様として知られる菅原道真(天神様)の存在だ。西暦901年、道真は藤原時平らの政略によって無実の罪を着せられ、大宰府へと左遷された。非業の死を遂げた道真の無念は、やがて都を未曾有の恐怖に陥れることになる。

道真の没後、平安京では不吉な天変地異が相次いだ。その頂点となったのが、延長8年(930年)に起きた「清涼殿落雷事件」である。醍醐天皇臨席の会議中、朝廷中枢に直撃した落雷によって多くの公卿が即死・重傷を負い、天皇自身も体調を崩して崩御へと至った。当時の人々は、この雷撃を「道真公が雷神となり、朝廷へ復讐を果たしに来た」と本気で信じ恐れおののいた。これが平安時代の怨霊信仰の原点である。

この猛烈な祟りの嵐の中で、唯一落雷を免れたとされる特別な土地が存在した。それが、道真の生前の所領であった和泉国桑原伝説に登場する「和泉国桑原」(現在の大阪府和泉市桑原町)である。都中を雷雲が覆い尽くしても、桑原の地だけには一度として雷が落ちなかったという口碑が生まれた。「ここは道真公ゆかりの桑原であるから、雷神様も手出しをされない」。この噂は瞬く間に宮中から庶民の間へと広まり、人々は落雷の気配を感じるたびに「ここは桑原だ、桑原桑原」と叫んで難を逃れようとした。これが、最も広く伝わるくわばらくわばらの由来である。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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