転売ヤーはなぜ嫌われる?違法と合法の境界線と爆死の末路を徹底追跡
転売ヤーはなぜ嫌われる?違法と合法の境界線と爆死の末路を徹底追跡とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
ネット上の情報やインフルエンサーの無責任な言説を鵜呑みにして転売に手を染める人々の間には、法と経済に関する致命的な誤解が蔓延しています。現場取材で浮き彫りになった「3大誤解」を是正します。
第1の誤解は、「家電量販店やオンラインショップで正規に買った新品なら、古物商許可証を持っていなくても絶対に警察には捕まらない」という思い込みです。古物営業法第2条における「古物」の定義には、「使用のために取引されたもの」だけでなく、「使用のために取引されたもので、使用されないで使用のために取引されるもの」が含まれます。最初から「自分で使う気配がなく、利ざやを得る目的で買い集めて転売する行為」は、法律上「古物の売買」と解釈されるのが通例です。実際に警察の指導が入り、家宅捜索や書類送検に発展する事案は後を絶ちません。
第2の誤解は、「年間の利益が20万円以下なら、税務署にも役所にも何も言われない」という税務の盲点です。いわゆる「20万円ルール」は国税である所得税の確定申告に限られた特例に過ぎず、地方税である「住民税の申告」には一切適用されません。住民税には非課税枠の免除規定がなく、たとえ1円でも副業で利益が出た場合は市区町村の役所へ住民税の申告書を提出する法定義務があります。これを怠れば地方税法違反(無申告)となり、本業の会社に副業が発覚する最大の引き金にもなっています。
第3の誤解は、「転売ヤーは需要と供給を一致させる市場の潤滑油である」という疑似経済学的な詭弁です。経済学でいう価格調整機能は、生産者が価格決定権を持ち、利益が増産の原資に回ることで初めて健全に機能します。中間に入り込んだ第三者が供給を独占して人為的なボトルネックを作り、得た暴利を一切メーカーの生産設備やクリエイターに還元しない転売行為は、市場の厚生損失を最大化させる「レントシーキング(利権漁り)」に他なりません。