知る」の尊敬語、実は間違えている人続出!正しい敬語を徹底解説
知る」の尊敬語、実は間違えている人続出!正しい敬語を徹底解説を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
なぜ「存じ上げていますか」という表現は、これほどまでに相手へ強い違和感や不快感を与えてしまうのでしょうか。その言語学的な真相は、敬語のベクトルが真逆にねじれる「主客の転倒」に起因します。
「存じる」「存じ上げる」は、話者(自分自身)や身内の行動を低めることで相対的に相手を高める謙譲語(特に謙譲語Ⅰ)に分類されます。「上げる」という補助動詞が付いているため、表層的な響きだけで「相手を上に見立てている」と錯覚しがちですが、へりくだる対象はあくまで「自分自身の認識」です。したがって、相手に向かって「存じ上げていますか」と問うことは、相手の行為に対して自分側の謙譲語を適用し、結果として「相手を引き下げて見下す」という文法的な破綻を引き起こします。
また、実務現場では「承知いたしました」との混同も頻発しています。「相手の要望や状況を理解・了解した」と伝える際には「承知いたしました」「かしこまりました」を用い、単に「事実や情報を知っている」と答える際には「存じております」を用いるのが正確な使い分けです。この2つの境界が曖昧なまま発話されることで、聞き手の上司や取引先は「最低限の日本語構造が身についていない」というネガティブな印象を抱くことになります。