中国の公安と警察、実は別組織?知られざる権限の真相を徹底解説
中国の公安と警察、実は別組織?知られざる権限の真相を徹底解説についての真相をご紹介します。
「中国の公安と警察は別組織なのか?」という疑問に対する明確な回答は、「組織として対立・並列する別組織ではなく、包含関係にある」ということです。中国の法体系において、治安維持や捜査を担う公務員身分の総称が人民警察(警察)であり、その警察官が所属する最も主要な行政機関が公安機関(公安部・公安局)にあたります。
日本人が混同しやすい最大の原因は、日本国内に存在する「公安警察」という言葉の存在にあります。日本の公安警察は、警察庁警備局や警視庁公安部、各道府県警察本部の警備部に所属し、極左・極右・テロ組織・スパイ活動などを専門に取り締まる内部部門を指します。一般の交番勤務員や交通機動隊、刑事課の警察官とは明確に業務区分が分かれています。
これに対し、中国の「公安」はスパイ捜査に特化した秘密組織ではありません。街のパトロールを行う巡査から、殺人事件を追う刑事、交通違反を取り締まる交通警察、住民の戸籍や外国人の出入国を管理する窓口職員に至るまで、一般市民の生活に関わる治安実務のほぼすべてを「公安」が統括しています。現地で見かけるパトカーのドアに「公安」と大書され、車体後部や隊員の制服ワッペンに「警察(POLICE)」と併記されているのは、彼らが「公安部に所属する正規の人民警察官」であることを示しているためです。