痩せない原因はこれ?高インスリン血症の正体と放置する重大リスク

痩せない原因はこれ?高インスリン血症の正体と放置する重大リスクの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

高インスリン血症の情報が広まるにつれ、ネット上では極端な言説や誤解も散見されます。正しい知識を持たずに極端な選択をすることは、かえって健康被害を招く要因になります。

誤解1:インスリンは完全に排除すべき「悪玉ホルモン」である
これは最も危険な誤解です。インスリンは筋肉の合成やアミノ酸の輸送、生命維持に不可欠な同化ホルモンです。1型糖尿病のようにインスリンが枯渇すれば人間は生存できません。問題なのは「インスリンそのもの」ではなく、「抵抗性によって過剰に分泌され続ける不自然な高濃度状態」です。

誤解2:極端な完全糖質ゼロ(断糖)を行えば即座に解決する
糖質を極限まで断つケトジェニックダイエットは、短期的には劇的にインスリン分泌を抑えます。しかし、長期間にわたり野菜や海藻の食物繊維まで排除するような極端な制限を続けると、腸内細菌叢の多様性が損なわれ、肝臓の耐糖能(糖を処理する能力)自体が低下する「生理的インスリン抵抗性」を招くケースが報告されています。持続可能な食事管理こそが代謝の再起動には必要です。

誤解3:痩せている人は高インスリン血症とは無縁である
これも日本人特有の盲点です。欧米人と比較して、東アジア人は遺伝的にインスリン分泌能が低く、皮下脂肪に蓄積できるキャパシティが小さい特徴を持ちます。そのため、外見上はBMIが20前後のスリムな体型であっても、内臓脂肪や骨格筋内の異所性脂肪(霜降り肉のように筋肉内に溜まる脂肪)が蓄積し、重度のインスリン抵抗性を引き起こしている「痩せ型高インスリン血症」の患者が少なくありません。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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